運動療法

骨粗鬆症、脂質異常症、糖尿病、高血圧等の生活習慣病や肩こり、腰痛、首痛、膝痛といった痛みや凝りの改善、予防に運動療法が最適だということは良く言われています。有酸素運動のみならず、筋肉トレーニングやバランス運動、ストレッチも欠かせないと思います。運動療法について、いろいろ本や雑誌、サイトを調べますが、治療に結びついた且つ自分でできる運動療法、特に年配者向けの紹介は少ないのではないかと思います。その観点から私のお勧めは、橋本敬三先生の操体法の原理です。この療法は30年以上も前に先生の本がきっかけで知りました。自分の体は自分で治すという手法にツボ療法だけでなく、自分でできる運動療法もぜひ紹介していきたいと思っています。

そのなかのお勧めのひとつ、全身のひねり運動です。いろいろな症状に効く、操体法の基本系です。全身が伸びるような気持ちよさを感じると思います。

①仰向けに寝て、膝を90度ぐらいに立てます。膝頭をつけたまま左右に交互にゆっくり倒します。気持ちよいところで止め、3~4秒後脱力します。左右差がある場合、気持ちよい方を多めにします。5セットぐらいで結構です。仰向けに寝たときに首に負担がかかる場合は枕をしてください。脱力した後、気持ち良さが余韻として残ります。

②上記①に次のことを加えると全身のひねりになります。首を膝がしらと逆の方向に回し、上腕も同様に回します。例えば、膝を左に倒す場合、首は右側、左腕は内転、右腕は外転します。