よく使われるツボ「合谷」の位置は4つあります。
本サイトでも症状により使い分けますので、列記します。
1.「合谷1」 (手背、第2中手骨中点の橈側)
・WHO(注参照)日本語版に準拠している位置で、もともと中国の説
・一般的に使われる代表的な位置
2.「合谷2」 (第2中手骨中央部の骨のキワ(のくぼみ))
・ヨーロッパでよく取穴される位置
・親指の腱鞘炎でよく使う。刺激が強い位置
3.「合谷3」 ( 第1、第2中手骨の基底部の前陥凹部)
・日本で従来使用されていた位置
4.「沢田流合谷」 (第一指と第二指を伸展してできる長・短拇指伸筋腱の間の陥凹部(タバコ窩)に「陽渓」をとり、それより数ミリ指側で脈動を触れるところ)
・高血圧、親指の腱鞘炎で使用
(注)
WHO(World Health Organization:世界保健機関):全ての人々が可能な最高の健康水準に到達することを目的として設立された国連の専門機関
(参考文献)
・篠原昭二(2009)『臨床経穴ポケットガイド』医歯薬出版.
・谷田伸治(2011)『このツボが効く先人に学ぶ75名穴改訂第二版』アルテミシア.
・代田文誌(1978)『針灸治療基礎学』医道の日本社.
・ハンス‐ウルリッヒ・ヘッカーほか (2011)『鍼療法図鑑』兵頭明監修 東出顕子訳 ガイアブックス.
・呉竹学園編(1977)『経穴学』呉竹学園.