コロナ罹患時の対応

コロナに罹患したときのツボ療法です。ドクターが処方した薬の服用にツボ療法を加えることで回復が早くなり、症状が軽くなります。コロナの症状は手強いです。どの症状も普通の風邪とは比較になりません。自分自身、コロナには2回(2022/12/末、2024/10)かかり、試行錯誤の上、効果を確認したツボです。

 

1. 倦怠感

ツボ療法で倦怠感を即効で治すことは難しいです。ポイントは熱を下げることと喉の痛みを取ること(炎症を抑えること)です。注意事項に従って解熱剤/鎮痛剤を服用することを勧めます

 

 

2. 喉の痛み

①右図「魚際」(手掌、第一中手骨中点の橈側中央、赤白肉際陥凹部)

ここでの赤白肉際とは手掌と手背の境目です。その境目にくぼみがあります。

円皮鍼を貼り続けることをお勧めします。セイリン(製造販売) パイオネックス(製品名) 0.6mm/イエローがお勧めです。通販サイトで購入できます。即効性があります。

ピップエレキバンで代用可能です。

 

 

3. 鼻水

①右図「飛揚」 (下腿後外側、腓腹筋外側頭下縁とアキレス腱との間、崑崙の上方、承山の外下方指一本強)

腓腹筋外側頭下縁になりますが、よほど筋肉が発達していないと腓腹筋外側頭下縁はよくわかりません。まず、「承山」(膝裏の横紋と外くるぶしの先端と同じ高さのアキレス腱を結んだ中間)を見つけ、その外下方指一本強を見つけた方がわかりやすいと思います。

水溶性の鼻汁が出る場合に効果的です。

 

次の方法もぜひお勧めします。

「合谷」、「陥谷」というツボのペアで鍼灸治療の「奇経治療」という方法を応用します。花粉症は消化器と呼吸器と関係が深く、このペアのツボを選びます。

 

この二つのツボにピップエレキバンを貼りますが、磁石の向きに考慮が必要です。

「合谷」にN極、「陥谷」にS極を貼ります。N極を貼るというのは新規に購入したときに貼りついている磁石の方向で貼るということです。S極を貼るということは新規に購入したときに貼りついている磁石を裏返して貼りかえます。

 

右図「合谷」 (手背、第二中手骨中点の橈側のくぼみ)

 

 

右図「陥谷」 (足背、第二、第三中足骨間、第二中足指節関節の近位陥凹部)

 

 

4. 下痢

臍の周りの四方穴です。お勧めのツボです。

右図「水分」(臍の上、親指幅1本)

肓兪」 こうゆ (臍の左右指1本)

陰交」(臍の下、親指幅1本)

おなかのツボはやや前かがみでおなかをへこませて中指で押します。 ピップエレキバンを貼るのも有効です。難点は長期間貼るとかぶれます。また、貼り続けると便秘になります注意してください。

 

②頻繁に透明の粘液だけが出る場合があります。ガスもよくたまります。この場合は、上記①のツボに加え、夜寝るときにお腹にタオルを当て、温めてください。冷えたときにこの症状が出ます。

 

③上記の症状が出た場合、使い捨てカイロを臍より下に貼ることもお勧めです。但し、低温やけどを防ぐため、タオル等にくるんでください。

 

5. 咳

①右図「神蔵」 (前胸部、第2肋間、正中線の外方指3本)

鎖骨の下にすぐ第1肋骨を触れ、その下にくぼんだ部分を触れます。最初のくぼんだ部分が第1肋間になります。その下が第2肋骨になります。「神蔵」は第2肋骨と第3肋骨の間に取ります。指圧をしてください。刺激を持続させるためにピップエレキバンを貼っても結構です。 

第2肋骨は次の方法でも見つけられます。胸骨は、胸骨柄、胸骨体、剣状突起の三つの部位で形成されています。胸骨柄は最も上方にあり、上から指を下方へ滑らせると少し盛り上がって、小さい溝があるところに当たります。これが胸骨角です。胸骨角に第2肋骨が付着します。

 

「神蔵」だけでなく、その近辺、「神蔵」の隣、第1肋間、第3肋間も揉んでください。頻繁に且つ少し強めに押すのがコツです。

 

6. 解熱

①右図「外関」(手首の関節の横紋中央から指2本)

腕を回外してとります。手首の関節の横紋中央から橈骨と尺骨の間を指を滑らせて指が止まるところです。位置的には範囲が広いツボで、押して一番ひびきが強い箇所に取ります。解表のツボと言われ、風熱を取り除く名穴です。爪で断ち切るように手首に向けて押してください。5回ぐらいゆっくり押し、さらに時間をおいて頻繁に押してください。ピップエレキバンを貼っても結構です。熱が下がり、倦怠感が改善していきます。